ビジネス会計検定試験とは

 ビジネス会計検定試験とは、財務諸表を理解する力「会計リテラシー」の向上を目的とする試験で、大阪商工会議所が主催する検定試験です。

 なお、簿記の知識の有無は問わず、財務諸表に関する知識や分析を通して、 財務諸表が表現する企業の経営状態を判断する能力を問うものです。
 つまり、財務諸表を作成する能力は簿記検定で問われ、作成された財務諸表を分析・利用する能力がビジネス検定で問われており、実社会で役立つ会計の知識を習得するのに有効です。

 ビジネス会計検定試験2級・3級は2007年7月の第1回より実施されており、ビジネス会計検定試験1級は2010年度第8回検定より実施されています。

ビジネス会計検定試験の比較

 ビジネス会計検定試験は、受験資格がなく誰でも受験できますが、1級・2級・3級と級ごとに求められる能力が異なり、それぞれ試験内容が異なります。

 3級→2級→1級と順に受ける必要もなく、希望する級から受験することができます。
 また、連続する2つの級を同日に受験することも可能です。

ビジネス会計検定試験3級の比較

 基本財務諸表としての貸借対照表、損益計算書、およびキャッシュ・フロー計算書に記載されている項目と計算構造について学習します。
 その上で、企業が成長しているのか、債務等の支払い能力はどうか、もうける力はあるか、株価は利益に対して高いか低いか等、財務諸表分析の基本を学びます。
 したがって、ビジネス会計検定試験3級の合格レベルに達すると、企業の財務諸表が読めるようになり、財務や営業の状況などの課題が読み解けるようになります。

  1. 受験資格
     受験資格なし(学歴・年齢・性別・国籍に制限なし)
  2. 試験日程
     3月・9月の年2回
  3. 試験の対象
     一般企業の社員や学生等
  4. 出題形式
     マークシート
  5. 出題目的
    1. 財務諸表を読む方(個別財務諸表)
       記載項目及び計算構造
    2. 財務諸表を分析する力(個別財務諸表)
       企業が成長しているのか、債務等の支払い能力はどうか、もうける力はあるか、株価は利益に対して高いか低いか等
  6. 出題範囲
    1. 財務諸表の構造や読み方に関する基礎知識
      1. 財務諸表とは
      2. 貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書の構造と読み方
    2. 財務諸表の基本的な分析
      1. 基本分析
      2. 成長率および伸び率の分析
      3. 安全性の分析
      4. 収益性の分析
      5. 1株当たり分析
      6. 1人当たり分析
  7. 試験時間
     2時間
  8. 合格ライン
     100点満点中70点以上の得点
  9. 合格率
     約40%
  10. 受験料
     4,320円
  11. 受験地
     札幌・仙台・さいたま・東京・横浜・新潟・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・山口・松山・福岡
  12. 受験者数
     平均約3,000名/回
  13. 受験申込方法
     郵便振替、インターネット、コンビニ端末

ビジネス会計検定試験2級の比較

 有価証券報告書の連結財務諸表に記載されている項目と計算構造について学習します。
 3級で学んだ事項に加えて、さらに多くの分析指標を学ぶとともに、近年重要性の高まっているキャッシュ・フローの分析、企業の採算性を探る損益分岐点分析等、応用的な領域についても学習します。
 したがって、ビジネス会計検定試験2級に合格すると、有価証券報告書の連結財務諸表の内容が理解でき、応用的な分析指標を用いての分析ができることを客観的に証明できます。

  1. 受験資格
     受験資格なし(学歴・年齢・性別・国籍に制限なし)
  2. 試験実施回数
     3月・9月の年2回
  3. 試験の対象
     一般企業の管理職、経営者、経理担当者等
  4. 出題形式
     マークシート
  5. 出題目的
    1. 財務諸表を読む方(有価証券報告書の連結財務諸表)
       記載項目及び計算構造
    2. 財務諸表を分析する力(有価証券報告書の連結財務諸表)
       企業が成長しているのか、債務等の支払い能力はどうか、もうける力はあるか、株価は利益に対して高いか低いか等
  6. 出題範囲
    1. 財務諸表の構造や読み方、財務諸表を取り巻く諸法令に関する知識
      1. 会計の意義と制度
      2. 連結財務諸表の構造と読み方
    2. 財務諸表の応用的な分析
      1. 基本分析
      2. 安全性の分析
      3. 収益性の分析
      4. キャッシュ・フローの分析
      5. セグメント情報の分析
      6. 連単倍率
      7. 損益分岐点分析
      8. 1株当たり分析
      9. 1人当たり分析
  7. 試験時間
     2時間
  8. 合格ライン
     論述式それぞれ100点、合計200点満点のうち、論述式50点以上、かつ全体で140点以上の得点
  9. 合格率
     約60%
  10. 受験料
     10,800円
  11. 受験地
     札幌・仙台・さいたま・東京・横浜・新潟・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・山口・松山・福岡
  12. 受験者数
     平均約1,300名/回
  13. 受験申込方法
     郵便振替、インターネット、コンビニ端末

ビジネス会計検定試験1級の比較

 会計情報に関する総合的な知識として、投資関連の各種ディスクロージャーや財務諸表と計算書類の総合的な理解を深めます。
 特に、財務諸表をより深く読み解くためにその構成要素のうち重要なものについて、会計基準の内容を理解し注記を含む補足情報の読み方について学習します。
 財務諸表分析は、より深く財務諸表を分析するための方法を学習します。
 また、概念フレームワーク、会計基準、内部統制やマネジメントにおける事業評価などにも活用できる企業価値分析の基本的な考え方や分析方法についてもビジネス会計の応用領域として学習します。

  1. 受験資格
     受験資格なし(学歴・年齢・性別・国籍に制限なし)
  2. 試験実施回数
     3月(年1回)
  3. 試験の対象
     経理財務管理職、財務担当役員等
  4. 出題形式
     マークシート及び論述式
  5. 出題目的
     企業の成長性や課題、経営方針・戦略などを理解・判断するため、財務諸表を含む会計情報を総合的かつ詳細に分析し企業評価できる力を身につけることです。
  6. 出題範囲
    1. 会計情報に関する総合的な知識
      1. ディスクロージャー
         ディスクロージャーとは、会社法上のディスクロージャー、金融商品取引法上のディスクロージャー、証券取引所が求めるディスクロージャー、IRという自主的なディスクロージャー、ディスクロージャーの電子化
      2. 財務諸表と計算書類
         財務諸表と計算書類の体系、強制開示と任意開示、連結損益計算書の内容、連結貸借対照表の内容、連結キャッシュ・フロー計算書の内容、連結株主資本等変動計算書の内容、連結附属明細表と連結財務諸表注記、四半期財務諸表の体系と内容
      3. 財務諸表項目の要点
         融商品、棚卸資産、固定資産と減損、繰延資産と研究開発費、引当金と退職給付、純資産、外貨換算、リース会計、税効果、会計上の変更および誤謬の訂正、その他の重要な注記、セグメント情報、企業結合・事業分離
      4. 財務諸表の作成原理
         概念フレームワーク、会計基準、内部統制
    2. 財務諸表を含む会計情報のより高度な分析
      1. 財務諸表分析
         分析の視点と方法、収益性の分析、生産性の分析、安全性の分析、不確実性の分析、成長性の分析
      2. 企業価値分析
         企業価値評価のフレームワーク、割引キャッシュ・フロー法による企業価値評価、資本コストの概念、エコノミック・プロフィット法による企業価値評価、乗数アプローチによる企業評価、これからの企業価値評価
  7. 試験時間
     2時間30分
  8. 合格ライン
     マークシート、論述式それぞれ100点、合計200点満点のうち、論述式50点以上、かつ全体で140点以上の得点以上の得点
  9. 合格率
     約15%
  10. 受験料
     10,800円
  11. 受験地
     札幌・仙台・さいたま・東京・横浜・新潟・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・山口・松山・福岡
  12. 受験申込方法
     郵便振替、インターネット、コンビニ端末