簿記の資格からのステップアップ

 日商簿記検定終了後に、ステップアップとして人気の資格をピックアップしました。主に、日商簿記検定で得た知識が活かせる資格が人気です。

税理士

 日商簿記検定との関連が一番大きい資格といったら、間違いなく税理士でしょう。
 税理士試験5科目のうち、会計科目である簿記論財務諸表論は必須科目(必ず取得しなければならない科目)です。つまり、日商簿記の知識が前提となるものです。日商簿記2級の知識があれば、簿記論財務諸表論の学習がスムーズにすすむと考えられます。

 税理士の業務は、税務署類の作成・税務代理・税務相談といった税務に関するものだけではありません。
 会計帳簿の記帳指導や決算書作成指導といった「会計業務」も担当します。
 さらに、税務・会計の両方の知識を活かして、顧客にとって最善のアドバイスを提供する「コンサルティング業務」を行うことで、信頼する税理士になることができます。
 

公認会計士

 日商簿記検定で学習する商業簿記や工業簿記は、公認会計士試験では財務会計論・管理会計論という科目にあたります。

 公認会計士試験講座の入門的な位置付けにあるのが日商簿記検定2級、基礎的な位置付けにあるのが日商簿記検定1級となり、学習内容が関連しています。
 したがって、日商簿記検定1.2級合格レベルの方は、他の受験生に比べ有利な状況で勉強を進めることができます。

 公認会計士は会計のプロフェッショナルであり、その専門性を活かして、監査・コンサルティング・税務業務等様々な分野で活躍できます。

FP(ファイナンシャルプランナー)

 簿記は会社や個人事業者のお金について学ぶのに対して、個人のお金について学ぶのがFP(ファイナンシャルプランナー)になります。

 FP(ファイナンシャルプランナー)試験においては、年金などの社会保険・生命保険・資産運用・税金など生活の中で役に立つ幅広いお金に関する知識を身に付けることが必要とされます。

 同族会社などの中小企業は、会社として資金繰り、経営者個人として資産形成と、会社・個人とバランスを取りながら行う必要があります。
 つまり、簿記(会計)の知識とFP(ファイナンシャルプランナー)の知識の両方が役に立ちます。

 また、FP(ファイナンシャルプランナー)試験自体においても簿記検定と重複する出題が増えており、簿記の知識が試験上でも活かすことができます。

中小企業診断士

 中小企業診断士の試験には、会計科目として「財務・会計」があります。財務・会計は、日商簿記検定で学習した内容と重複しており、難易度は簿記よりも平易なものが多く、日商簿記検定受験経験者には得点源となります。
 さらに、その分の時間を他の科目の勉強にあてることができアドバンテージがあります。

 中小企業診断士は、独立にも企業の中でも活躍できる「経営コンサルタント」としての唯一の国家資格です。

社会保険労務士

 直接、日商簿記検定と関係があるものではありませんが、会計と労務に関する資格は企業において重要視される人気の資格として、簿記検定終了後に資格取得を目指す人が多くいます。